排水管清掃の実績と概要
「雑排水管清掃」とは、マンション及びビル建物の雑排水管を掃除する作業です。目的は排水詰りによる「逆流防止」です。
専有部(お部屋)作業方法は、水を高圧ジェットの機械で5Mpa~7Mpaの圧力まで上げて配管内を洗浄します。外部共用部(下水)の場合、10pa~15Mpaの高い水圧で洗浄します。
マンションなどの集合住宅と戸建住戸との典型的な違いは、エネルギー源(電気・ガス・水)は全て住民同士で共有していることです。生活雑排水においては、系統割り(例1号室系統)で共有しています。数十軒で1本の排水管を使用していると、配管に汚れが蓄積され閉塞を起こし「排水詰り」が発生します。最悪の場合、階下に漏水して膨大な費用で修繕するケースも少なくはありません。
当社が提供するサービスは「他社より安く出来る作業」や「ただ安全面を駆使した作業」だけはありません。
マンションの構造をしっかり理解し「本質的に改善」をしなければいけないポンイトを明確に提案する、問題解決型の排水管清掃です。
集合住宅には欠かせない「排水管清掃」の役目
集合住宅には欠かせない「安心」・「安全」な暮らしの為に必要とされる「排水管清掃」の役目とは
台所排水詰まり
2階住戸の居住者様より「台所が詰まって流れない」と、連絡を受けました。現地にて確認したところ、水は流れず台所シンクに溜水している状態です。
高圧洗浄にて通管を実施。台所の排水管が全体的にグリスで閉塞しており洗浄通管は困難の常態です。これで、排水不良の原因は多量のグリスだと断定。洗浄ホースを挿入してから約5メートルにある、縦本管との接続部分を通管したところで、排水状態が良好になりました。
特に縦本管との接続部分は念入りに洗浄しました。台所シンクに水をいっぱい溜めてから、排水テストを5回実施、通水状態は良好に改善しました。水は渦を巻いて勢いよく流れ、最後まで流れ切る音もしっかりと確認がとれました。
洗濯・浴室排水同時詰まり
「洗濯と浴室の水が流れないと」と、10階の居住者様より連絡を受けました。居住者様の話では、朝に洗濯機を使用すると、洗濯 排水口と浴室排水口から水が溢れ出したとのこと。
現地到着後は、すでに洗濯と浴室に水が溜まっている状態でした。同時に詰りが発生しているので、原因は洗濯排水と浴室排水の合流部分にあると判明。高圧洗浄にて通管を実施しました。配管は鉄管(鉄素材)で、予想通り合流部分に錆が発生し、配管を閉塞させていました。
鉄管の場合は特に注意が必要です。洗濯と浴室の接続部分は念入りに洗浄しました。また、縦本の管落ち口部分もしっかりと洗浄し、洗濯と浴室を同時に流し排水テストを実施。水が上がってこないか、サイフォン現象が起きないかを確認します。通水音も最後まで聞き取れたので作業は終了しました。
洗面排水詰まり
洗面の排水不良の90%は洗面台下のS字部分で発生しております。
一番多い排水不良が「異物に絡む髪の毛」です。ヘアピン等の落下物に髪の毛が絡み付き排水不良を起こします。
異物で起きる排水不良の特徴は、水が流れきった後に「ボコボコ」と音がなります。これをサイフォン現象と言います。
また、洗面所で髪の毛を洗う居住者様は、「水垢・湯泥・洗剤の塊」により、配管を閉塞させ排水不良を起こすケースもあります。
外部会所排水詰まり
2排水管清掃の作業中に、外部会所の排水不良を発見しました。会所は完全に詰まっていて、インバートも確認できないほど、上部まで滞留しておりました。
下手の会所より高圧洗浄で通管を実施、大量のグリスと汚物が流れてきました。原因は勾配不良によるグリスの滞留と、下手管口に破損があり、そこに汚物が残留しておりました。
外部共用部は高圧洗浄では改善されない問題も多くあります。その場合は、会所や配管の不具合の状態をお客様に報告します。また、対策に応じた改善案も提案いたします。外部会所で問題が起きると、居住者様への被害は1軒で済まないので特に注意が必要です。
マンション(集合住宅)にお住まいの居住様は、このような排水不良の問題が日々多発・連発しております。マンションと戸建住戸との違いは、「居住者全員で住まいを共有している」と言う意識が、とても大切です。その為に年に1度は排水管清掃を実施し「安心」・「安全」な暮らしを、皆で守らなければいけません。排水管清掃の目的は、排水問題が起こる前の「予防処置」です。
当社では、排水状態を確かめる為の建物診断調査も行っております。経年が進むマンションや建物管理を委託している業者に不振がありましたら、一度当社にご相談くださいませ。本質から排水問題を改善する提案で、お客様が“今“かかえる問題を解決いたします。