高層マンションの排水管清掃は「外部共用部」から徹底的に洗浄！
毎度毎度のワイエス排水ジョーです(^_^)
毎年ならそろそろ春の季節を感じる頃ですが、まだまだ寒さが残りますね。
先日、少し早めの春一番なのか突風がすごかったです。今の季節では珍しかったです。
風の強い日の排水管清掃は注意を払わなければなりません。
排水管清掃の作業中は玄関の扉が開放状態になります。
もし、居住様のお部屋の窓が開いていると、風が抜けてしまい、お部屋の中はてんやわんやです。
万が一、居住様の大切なモノが壊れたりすると大問題です。
それが思い出の品物だったりすると、取り返しがつきません。
業者さんによっては扉を完全に開放した状態で作業する業者さんもいると聞きます。
ワイエスではそのようなことは絶対にしません。風の強い日は、ドアストッパーで少しの隙間だけ空けて調整します。
過去に失敗した経験は否めませんが・・・あらゆる危険を予測することが大切です。
高層マンションは「外部共用部」から徹底的に洗浄？なぜ？？
高層マンションの排水管清掃の仕様や手順を説明するとキリがありません。
今回は外部共用部の「天井配管清掃」について、少しご紹介したいと思います。
私たちワイエスは、年間約30棟の高層マンションを施工しております。
関西でも高層マンションの建設ラッシュは続いております。（高層マンション＝タワーマンション）
近年建てられた高層マンションの台所にはディスポーザーの設備が設置されています（100％ではありません）。
マンションを販売する側からだとディスポーザーは1つの“売り”かも知れないですね。
ご存知でない方の為に、ディスポーザーを解説します。
ディスポーザーとは「生ごみをミキサーのように粉砕して水とともに排水管に流し出す生ごみ処理機です。」
つまり、料理する際に出る生ゴミを、分けることなく流せちゃう優れものです。
しかし、ディスポーザーの排水には危険が伴っていることも知っておく必要があります。
「生ごみをミキサーのように粉砕して水とともに排水することが出来る」。聞くと素晴らしい機械です。が、
砕けた生ゴミは完全に流れ切る訳ではありません。多少なりとも固形物として排水管内に残留します。
砕かれた生ゴミ達は天井配管に蓄積され残留。共用部の横引き管を耐水させる。
専有部を排水管清掃すると、その汚れは専有部から縦本管を通過して天井配管へと流れていきます。
縦本管は上階から下階へと重力にそって落ちますが、天井配管は横に長く距離を設けており、
スムーズに下水まで辿り着く訳ではありません。つまり、ディスポーザーから排水された固形物は、
天井配管に残留し耐水状態を引き起こしてしまうのです。
先日、とある高層マンションの外部共用部のみ高圧洗浄を実施しました。
ワイエスでは、ディスポーザーが既設であるマンションは、半年に一度の高圧洗浄を推奨しております。
こちらの写真は、先日伺いました高層マンションの天井配管の様子です。単独階の配管・上階からの集合配管と、天井裏では配管が入り組んでおります。
天井配管には排水管高圧洗浄が施工できるように専用の掃除口が既設であります。
高圧洗浄前の写真。掃除口を開けると、写真にあるように生ゴミの固形物が天井配管に残留しています。配管口径が150φに対して1/3ほど生ゴミが溜まっていました。
排水管高圧洗浄を実施！
高層マンションの特別清掃では、従来の圧力15Mapより少し高めで設定。18Ｍpaの圧力で高圧洗浄を行いました。縦本管までの距離は長いところで約25ｍ。隈なく汚れをかき出すように高速回転ノズルを使用。慎重に「回転音」を確認します。
高圧洗浄後の写真。縦本管の脚部には砕かれた残留物が最も酷く付着しております。
ディスポーザーの残留物のような柔らかい固形物を洗浄するには、高速回転ノズルが一番最適。抜群の効果があります。
高層マンションの全総戸数を考えてみてください。数百軒はあります。今回の現場も35階建て20系統ありました。
数百軒分の生ゴミが排水管を流れているのです・・身震いしますよね。
高層マンションの排水管高圧洗浄は重要です。特に外部共用部（天井配管・床下配管）は、徹底的に汚れを取り除く必要があります。
排水が詰まって逆流するような事故は頻繁には発生しません。しかし、「異音」や｢異臭」の排水トラブルの頻度は高くなります。
写真で見て頂いたように、あれだけの生ゴミが出るのですから、排水のメンテナンスは絶対に必要なのです。
何ども言いますがワイエスでは、ディスポーザーが既設であるマンションは、外部共用部のみ半年に一度の定期清掃をお勧めします。
私たちワイエスの排水管清掃の技術とノウハウを持って、これからも安心・安全の作業をご提供していきたいと思います。
