【緊急】5階建て団地。汚水専用立て管で排水不良発生!!
今回のご依頼は、大阪のとある団地の管理組合から「トイレの水が流れない」と、緊急対応の連絡を受けました。
排水不良が発生した部屋は、長期間、空き家であった。
お客様の話しはこのような内容でした。
「5階のトイレの水が流れません。この部屋は3年ほど空き部屋でした。やっと入居者が決まり、リフォームの工事にとりかかると、工事業者から「トイレの水が流れませんよ」と、連絡を受けたのです。一度、見に来てもらえませんか??」
トイレ詰まりの原因は、汚水専用立て管に、大量の「錆」が発生していた。
現場に到着し、排水不良の状況を確認しました。5階建の団地で、4階以下の排水は問題なく排水しております。その水は外部共用部からも確認できました。次は5階です。
トイレを排水してから3秒くらいすると、排水の流れがゆるやかになり、排水不良が起きます。「これは立て管に何かある」と、確信しました。
つまり、4階以下の排水は問題なく、5階のみ排水不良を起こしているので、4階と5階の間に何かしら障害があり、トイレの排水不良を引き起こしていると推測できます。
カメラ調査で「錆」を発見!トイレの立て管は、錆により完全に閉塞。
5階の立て管からカメラ調査を実施、すぐに原因がわかりました。5階から4階の間、約5メートル付近で大量に「錆」が発生しており、完全に立て管を閉塞させていました。
しかも、その錆はかなり固着していて、カメラで軽く叩いても、まったく壊れる様子はありません。長年、空き部屋で水の使用がなかった為、錆は固くなっていたのです。
20㎜のカンツールワイヤーで貫管!
5階の立て管から20㎜のワイヤーで貫管することに決めました。大量の錆が落下する事を想定し、系統枡の外部共用部に人間を配置し、錆を流さないように網でキャッチしすくい上げる段取りをつけます。
5階ではカメラで管内の状況を確認しながら、ワイヤーで少しずつ錆を砕きます。錆はかなり固い状態で「ガリガリ」と音をたてながら、ゆっくりゆっくり貫管です
トイレの水はキレイに流れました!こんなにも錆が・・
立て管内の錆はキレイに除去しました。カメラで見ても、管内に錆での閉塞はなく元の口径を取り戻しております。トイレの排水テストも無事クリア、問題ありません。
驚くべきは錆の量です。外部共用部ですくい出した錆は、想像以上にありました。これだけ錆が詰まっていたなら排水詰りを起こすのも納得です。
立て管の詰まりは、場合によっては、系統に該当する全ての住戸様に迷惑がかかります。ワイエスでは、立て本管の定期健診をおすすめしております。
こちらが摘出した、大量の錆です。