グリストラップの仕組みと、飲食店「排水詰り」の事例をご紹介!
こんにちは!排水のジョーです。
関西はすっかり梅雨入りしました。作業員にとっては辛い季節です。。我々の業界は、雨天でもバリバリ決行なのです。何が大変って??居住者様のご自宅にお邪魔し、排水管清掃を行う為、少しでも服が濡れていたらですね・・・って、言っていたら仕事にならないので、お客様のご迷惑にならないよう、最低限の清潔スタイルで今年の梅雨も乗り越えたいと思います。
グリストラップの仕組みをご紹介。
グリストラップとは、グリス(油脂分)をトラップ(罠)にかけるのです・・
わからないですよね? 笑
飲食店などの業務用厨房排水には、グリストラップの装置が義務付けられています。用途は排水詰まりの防止です。厨房から出る排水には大量の油脂分が含まれています。
その油脂分はいずれ固まりになり、排水詰まりを引き起こす原因となります。グリストラップは厨房排水を分離させ、油脂分の直接排水を防ぎ「分離した水のみを排水する」仕組みの装置なのです。
グリストラップは定期的な高圧洗浄がおすすめ!
今回の現場は関西のとある大型ショッピングモール、飲食店にあるグリストラップの高圧洗浄でした。作業はもちろん夜間・・お客様が完全にいなくなってから作業に入ります。飲食店の厨房にあるグリストラップは「必ず」定期清掃を行ってください。今回の現場は半年に1回の定期作業です。グリストラップ装置が古くなり、頻繁に排水不良を引き起こすような飲食店は、3ヶ月に1回のスパンで定期清掃を実施する例もあります。それだけ飲食店から出る油脂分は大量で、定期的な高圧洗浄を実施しなければ直に詰ってしまいます。
ケーキ屋さんの厨房内で逆流が発生!営業を停止したケーキ屋さんをご紹介。
飲食店で起きる排水詰まりの90%は、グリストラップの油脂分が原因です。グリストラップで排水不良を起こせば、厨房全体に排水が逆流し店舗の営業どころではありません。ですが・・逆流しても厨房内なので、少々の逆流程度では「エイ!ヤー!」と、気合いで営業を続投する飲食店も中にはいらっしゃいます(笑)しかし、グリストラップが原因で起きた排水問題は、ただ水が流れないだけはありません。
グリスの臭いは・・・強烈なのです。
グリスの臭いはとても強烈です。食事ができるレベルではありません。はっきり言って「お下劣」です。。グリスの臭いが店内に充満すれば「営業」なんて言ってられないと思います。
更に問題は続きます。グリスの臭いはなかなかとれないのです。しかも、その臭いはしばらく続きます。鼻が曲がる臭いです・・
過去に逆流を起こしたケーキ屋さんは、1週間営業を停止されていました。逆流の後は、スタッフ達で店内を清掃しましたが、それでも臭いが消えません。なので、最終的に専門のハウスクリーンの業者に依頼をしていましたね。そのくらい、飲食店のグリトラップが排水不良を起こすと、営業に直結する致命的なダメージを受けてしまうのです。
お客様のグリストラップは大丈夫ですか??
個人の飲食店の方でも、マンションの一角に店を構える飲食店の方でも、必ずグリストラップの定期的な清掃は実施してください。理想は、年に1度は高圧洗浄を受けて、月に1度はご自身でグリストラップの清掃がお勧めです。グリストラップの清掃について相談したいお客様はお気軽にお問い合わせください。作業を依頼する前に、調査や点検をするだけでもメンテナンスになります。
問題が起きてからでは遅いですよー。