【動画有り】逆流寸前の流し専用管を“神業”で通管!
先日、築年数が40年にもなる大阪の某マンションから緊急の連絡が入りました。
お客様の話によると・・・
「排水不良を起こしている部屋は2階。
15階建てマンションで系統最下階になる2階の部屋です。
今の所、一時的に排水が逆流する状況で、
幸いにも流し台をオーバーフローするまではありません」
しかし、他にも大きな問題がありました。
1階は店舗になっていて、その内の1店舗が銀行であると・・・
銀行だからと特別扱いをする訳ではありませんが、万が一、
銀行に漏水した場合を想像すると、考えただけで鳥肌が立ちます。
何より緊急事態です!私たちは直ちに現場へ直行しました!
私たちが現場に到着した頃は少し落ち着いておりました。
逆流もなければ、排水も緩やかではありますが溜水せず流れていきます。
ですが、流水音は最悪でした・・・
水が流れ切った後しばらくすると「ボコボコボコボコッ」っと、
激しい音を立て空気が引っ張られるのです。
「これは配管の奥に何かある」。
つまり、天井の横引き管で何かしら不具合が起きていると憶測がつきます。
距離にして、15メートル~20メートルではないでしょうか。
私たち経験から今回の状況を判断すると赤信号です。
今は大きな問題は起きていません。
が、恐らく3日もしない内に天井の横引き管は閉塞を起こし、
系統最下階である為、該当する系統住戸は最悪の場合、
排水制限をかけなければなりません。
30メートルのワイヤーで徹底的に通管!
今回のように「天井配管で不具合があるかも」と、憶測する場合の対処方として、
取り急ぎ高圧洗浄は適正ではありません。
それは、高圧洗浄で除去した汚れが下手で詰まり、
逆流を起こしてしまう可能があるからです。
なので、まずはワイヤーで細かく錆とグリスを砕き落とす事を先決と判断しました。
専有部は4メートル程でしたが、再発しないように、
しっかりゆっくりと25メートルはワイヤーで通管しました。
ワイヤーの先端は真っ黒です。錆とグリスがガッツリ付着していて、
恐らく閉塞に近い状態だったと思います。
この後、高速回転ノズルでしっかりと高圧洗浄をかけました。
徹底的にワイヤーを通した効果もあって、サイフォンは消えて流水音も良好までに回復。
しかし、これだけ作業してもあくまで暫定処置。後日、カメラ調査までの予定を決めてきました。
動画をご覧ください!これぞ“神業”!ワイヤーを使う職人芸です。
今回のワイヤー通管ですが、実はかなり苦戦しました。
それは、流し台の配管がジャバラだったからです。しかも、ジャバラの差込口は、
点検口の裏で作業もやりづらい・・・
そんな状況下で、当社のワイヤー職人が“神業”を出しました!
なかなかこの発想は思いつかないですね。私はカメラを回していましたが、
同僚ながら関心でしかありません。
その“神業”をご覧ください!