【逆流事故】排水管の清掃後、実際に起きた逆流事故の話…
先週のブログでは「詰まりだけでは済まされない台所専用管の問題」についてご紹介させて頂きました。
おかげさまでこのシリーズはGoogle様にも評価を受けて、検索順位を着々と上昇しております。
小作なテクニックで検索順位を上げるなんぞ、今の時代ではナンセンスな行為です。本当にその業界においてプロフェショルを語るのであれば、ユーザーにとって有益な情報を提供し続けることこそホンモノになれる、そう信じている排水のジョーです。
今回のブログは、前回ブログの終わりにお伝えしました「実際に起きた逆流事故の話」をご紹介させて頂きます。
逆流事故はある意味ですべてを破壊します。
「ある意味ですべてを破壊??」
もっと具体的に説明すると…
何も不自由も無い健全且つ穏やかな生活を、逆流が奪ってしまうのです。
逆流の大半は事前にリサーチできている。
この話は数年前に起きた実際の事故です。
当社が定期清掃で入っている20階建てのマンションです。逆流は8階の洗濯パンから発生し、私たちが現場に到着した頃には、逆流した排水が脱衣所を超えて、廊下まで水浸しになっていました。
実はこちらのマンション、定期清掃の頃から逆流リスクを伝えておりました。と、言いますのも縦本管がとにかくヤバイ。例えば、定期の排水管清掃では洗浄ホースは真っ黒になり返り臭いもキツイ、それだけはありません。
定期清掃時、上階を作業していたら階下から逆流したケースは1度や2度ではありません。つまり、縦本管の汚れが酷く、専有部を洗浄すればその汚れが階下で詰まり、縦本管を閉塞させる状態にあったのです。
これには当社もしかたないでは済まされません。
直ちに対処する必要があります。私たちが出した提案は定期清掃をストップして、縦本管を徹底的に調査すること、そして縦本管の特別清掃を徹底的に実施することでした。
しかし、様々な事情としがらみを抱えているのがマンションの実態です。「今は様子をみましょう」と、すぐには応じてくれませんでした。
残念です。排水状態の事実を知っている私たちからすると、居住者様が気の毒で仕方ありません。なぜなら、様子を見ると言うことは逆流リスクを放置することを意味するからです。
3ヶ月後、事件が起きました。
当社が定期清掃を終えた3ヶ月後に事件は起きました。こちらのマンションに住む8階の居住者様から緊急の連絡が入ったのです。
「突然、洗濯パンから水が溢れてきました!すぐに来て下さい!!」
取り急ぎこちらの居住者様が定期清掃を受けたかを調べました。すると、毎年かかさずに受けていることの確認がとれたのです。
「やっぱり縦管が詰ったか…」
私たちが予測していた逆流事故が起きてしまったのです。
直ちに現場に向かい状況を確認しました。
逆流が発生した箇所は洗濯パンです。台所を除く上階からの雑排水が溢れ返っています。すぐ上階にかけつけ事情を伝え、緊急事態と称し排水制限をお願いしにいきました。
問題は階下です。
これほどの排水量です。「ただ事ではないな…」と、不安と恐怖に怯えながら下の階へ伺うと、私たちの予想を遥かに超えた大事故になっていました。
洪水のように降り注ぐ漏水
真下の階のお客様の状態をわかりやすく表現すると…カンカンです。
発狂に近い状態です。「どうなってるのー!!」 この水漏れの量を見ると発狂もしたくなる気持ちはわかります。我々は冷静さを保ちつつ上階の事情を説明しすぐに対処することを伝えました。
問題は更に下の階です。これほどの水漏れならひょっとして更に下の階まで漏れているのでは…嫌な予感は的中しました。
結局、3フロア下の階まで水が漏れていたのです。もちろん、真下の階ほど被害は軽度ですが、天井やクロスは綺麗に水の痕が残っております。
さて、これからが通貫作業です。なのですが、、
この話もまだまだながーくなりそうなので(笑)
次回、「洪水のように降り注ぐ漏水をどのように通管したか」をお伝えします。
PS
このシリーズパターンが楽しくなってきました。
一種の逃げ?みたいになっていないかが心配です。(って自分のことやん!)
でも物語で伝える事実、これはこれでおもしろいですね。
さて、Google様はどのように評価してくれるのか楽しみです^^