台所排水管のメンテナンスをご紹介!メンテナンスで使用するのは・・「お湯??」
2月18日(水)、大阪は寒かったです。私は現場作業の真っ只中。
専有部(部屋内)の排水管清掃を終えて外へ出ると、
なんと、雹(ヒョウ)が降ってきました!寒い訳です・・
こんな寒い日は高圧洗浄ホースが固くなります。ホースが固くなると
排水清掃が驚くほど困難になります。なので、お客様に必ずお湯を
お借りするようにしています。(余談)
そして、この寒い季節は排水詰まりの発生率が高くなります。排水詰まりの緊急対応は、
夏より冬の方が圧倒的に多いのです。
マンションにお住まいの居住様、今回のブログは必見です。
寒い季節に排水不良が多発するその理由とは??
雑排水とは、「台所・洗面・洗濯・お風呂」の4箇所の排水を指します。
これら4箇所とも寒い季節、つまり冬の方が排水詰まりは多発します。
そして、今回、要注意して覚えて頂きたい排水箇所は「台所」です。
なぜ台所排水??理由は簡単。台所は油を使います。
台所詰まりの原因の70%は油脂分、つまり油の塊による排水不良です。
油脂分以外にも、異物や錆などで詰まりは発生します。
しかし、気をつけるべきは油脂分です。異物は別として、
錆による排水不良はメンテナンスのしようがありません。
建物上の問題・排水管の構造・経年による劣化、これらは居住様では
どうにも処置することが出来ないのです。
一方、油脂分は使い方しだいで気をつけることが出来ます。
例えば洗い物をする前に油を拭き取るとか。
これだけでも十分なメンテナンス効果を発揮します。
しかし、いくら油を拭き取っていても100%除去することは出来ません。
微かな微かな油が流れ、やがて蓄積され、大きな油の塊へと成長してしまうのです。
この写真は排水管清掃の時に台所が詰まっていた状況です。
溢れる寸前まで水が上がってきました。詰まっている水の表面が白くなっているのと、
ポツポツと大きな白の固形分が確認できますか??これが油の塊です。
油は排水管内で白く変色し、中には石のように固くなった塊もあります。
話を戻します。寒い季節は写真のような油による台所の詰まりは頻繁に発生します。
なぜ、寒い季節に排水不良が発生しやすいのでしょうか。
写真を見て「えっ??」と、思われる方も多いと思いますが、深く考えずにいてください
。答えは至ってシンプル。「油が冷えて塊になります」。
つまり、水が氷になる同じ原理だとお考えください。
油は冷えると固まる速度も増します。徐々に流れていく油は蓄積され、
次第に大きな油の塊になります。最悪の場合は、縦本管を閉塞させて
逆流する事故も中にはあります。
また違う現象として、水を流した後に「ボコボコボコと、変な音が鳴り出したり、
何もしていないのに「突然大きな音が鳴った」、みたいなトラブルはよくある話です。
排水メンテナンスは「お湯」が最適!しかも熱湯ならなおさら良い!
先ほども言いましたが、油は冷えると塊になります。
だから、熱湯で洗い流すと効果があります。「油が固まる前に流す!」とでも言いましょうか。
冗談ではなくほんとなのです。
熱湯で洗い流すと言っても「熱湯で洗い物をしないとダメ」とは言いません。
私たちは、居住様からよく相談を受ける一つに「自分達で出来る排水詰まりの
予防処置はありますか??」と言う声があります。
その質問に対して、私たちはこう答えます。
洗い物をした後、1分間ほどお湯(熱湯)を流してください。
お湯の温度は50℃~55℃のちょっと高めがいいです。人の手で触れられないくらいの温度です。
この熱湯メンテナンスをするとしないとでは、ぜんぜん状況が変わってきます。
私たちワイエスは、この熱湯メンテナンス方法をいつも居住様にお勧めしています。
特に築年数が経つマンションや台所の下を除いて金属の配管であれば、
絶対にやるべきです。毎回でなくてもよいです。油を多く使った時だけも、
熱湯メンテナンスは効果を発揮します。
排水は生活においてとっても重要です。もし詰まって階下漏水でもすれば・・・ゾっとしますよね。。
マンションにお住まいの方は、全住戸様と共同生活している視点を忘れてはいけません。
台所一つとっても、まだまだ問題はたくさんあります。
しかしそれは、次回のお話で・・・