大阪府枚方市の排水詰まり・排水トラブル対応なら株式会社ワイエスのブログ【現場奮闘記】

2016.05.20
【動画有り】洗濯パンから逆流!?専有部勾配不良による排水問題

排水の流れは上手から下手に流れます。その為に、配管に少し傾斜をつけて、下水本管(立本管)まで、流れる仕組みになっています。
この流れの仕組みを「勾配」と言います。経年する建物の構造の問題や、配管の材質の問題で「勾配」自体に不具合が生じると、「排水詰まり」や「排水異音」や「排水異臭」等の、排水問題を引き起こします。その状態を「勾配不良」と言います。

排水詰まりが発生した場合、通常ならワイヤー貫管や高圧洗浄で取り急ぎ対処します。
しかし、「勾配不良」が原因で発生した排水不良は、ワイヤー貫管や高圧洗浄では、一時的な解決策でしかありません。「勾配不良」レベルにもよりますが、一年間何もない状態を維持できれば、月に1度は排水不良を引き起こすお客様宅も少なくはありません。

 

台所を排水すると、洗濯パンからボコボコと音がする

 

先日、緊急対応した排水問題も、勾配不良が原因でした。
お客様からは「台所を排水すると、洗濯パンからボコボコ音がする」と、話しを聞いていたので、すぐに「雑排水の集合管」だと察し、一番上手の位置にある台所から、ワイヤーで貫管を行いました。

洗濯排水の合流位置までは3メートル。立管までは7メートルでした。特に異物もなく、ワイヤーもスムーズに立管まで入ります。
台所から溜め流しをして流水音を確認。すると、流れがゆるやかだけど流れます。流水音は、洗濯パンからは聞こえるけど、台所からは聞こえません・・・微妙な判断です。私たちプロの視点からするとイマイチです。

 

納得するまでやろう!高圧洗浄開始!!

違和感があるままでは終われません。早速、高圧洗浄に切り替え作業を実施しました。
高圧洗浄をしてみると、原因がすぐにわかりました。台所と洗濯排水の合流部分で「勾配不良」が起きていたのです。
こうなると、いくらワイヤーや高圧洗浄をしても100%の改善は見込めません。暫定処置として生活に支障がない範囲まで改善させます。

 

専有部(お部屋)の勾配不良を「動画」で見る。

 

その時の状況を動画で撮影しました。動画をみればすぐにご理解いただけます。
台所から高圧洗浄すると、洗濯パンからボコボコボコと逆流します。なんどもなんども洗浄をかけても改善されません。

こちらのお客様は後日、管理会社様との協議の上で、雑排水管の工事をするかこのまま様子を見るか考えると、言っておられました。

洗濯パンから逆流する排水を見てください。
お客様のご自宅は大丈夫ですか?経年するマンションは要注意です。

 

 

>> 記事一覧に戻る

経営者インタビュー