先日、雨水管と雨水枡の高圧洗浄についてお問い合わせを頂きました。

当社では雑排水管の清掃を主な業務としておりますが、雨水の洗浄作業も同様に受けさせて頂いております。

雨水は雑排水とは違って、頻繁に排水不良が起きる訳ではありません。

なので、年に1回定期清掃を実施する現場（マンション）は、見たことないですね。

しかし近年、今年もそうですが強烈な豪雨が突然にやってきます。1時間で100mm.なんて考えられない雨量ですよね。

そんな事情もあって、今年は雨水の清掃・工事・調査と、例根に比べて依頼が増えてきているのも確かです。

「雨水管」と「雨水枡」の違いをご紹介

「雨水管」と言えば、専有部のベランダにある雨水管や共用廊下にある雨水管が該当箇所です。

雨水口より洗浄ホースを挿入し、1フロア下の階まで高圧洗浄を行います。

「雨水枡」とはマンホール会所枡の事を差します。つまり、雨水の外部共用部です。

雨水枡の高圧洗浄は、雨水管と違って「ついで」や「同時」に実施する事は困難です。

例えばですが、長年雨水枡をメンテナンスしていなければ、管内に土砂が滞留していたり、

会所枡に土砂が溜まっていたり、高圧洗浄と言うよりかは、土砂の引き上げ作業に手間と時間がかかってしまいます。

「雨水管」と「雨水枡」の高圧洗浄は分けて考える。

本来は「雨水管」も「雨水枡」も一緒に作業する事が望ましいです。

しかし、その分の費用はかかってきますし、当然ですが工期も通常工程より長くなります。

当社からの提案は、長年雨水枡のメンテナンスをしていなければ、雨水枡全箇所の高圧洗浄をお勧めします。

その際は土砂も全て綺麗に引き上げます。雨水配管に不具合等がなければ、早々に排水詰まりを起こす事はありません。

5年・10年と時期を決めて、長期に検討されても問題ないかと思います。

ベランダ雨水管の高圧洗浄をご希望される場合は、排水管の定期清掃の際に同時進行をします。

排水管清掃の「ついで」で、あればさほど手間はありません。

工程の追加費用は発生しますが、当社ではかなり協力的な費用であると、お客様からは評価を受けています。

逆に、雨水管作業1箇所の追加工程で、高額な単価を請求してくる業者は問題だと思いますね。

ベランダ雨水管は「目皿」をしっかり掃除するコト。

1年間を通しても雨水管・雨水枡の排水詰まりで、緊急対応に出る事はほとんどありません。

雨水枡の場合は配管そのものに不具合があり、排水不良が発生するケースはあります。ですが、それでも・・・そんなにないですね。

ベランダ雨水管の場合は、大半が「目皿」にゴミが溜まっています。

もしくは、目皿からゴミが少し流れ込んで排水不良の原因になっています。

「目皿」わかりますかね？こちらの写真です。

この目皿に「埃」や「葉っぱ」が被さるように引っかかり、排水不良の原因になっています。

つまり、雨水の配管内で排水不良を起こしているのではなく、雨水の目皿にゴミが溜まり、排水不良を起こしているのです。

居住者様にお勧めしている清掃がこの目皿の清掃です。一週間に一回でも1ヶ月に一回でも大丈夫です。

定期的にメンテナンスして上げる事を心がけてください。

恐らくですが、甚大な被害になるまでの雨水事故は100％ないと断言できます。