台所排水詰まりを未然に防ぐ為の、3つのメンテナンス方法
「排水詰まりランキング」とは、なんとも品のないタイトルで申し訳ないです。
だけど、気になりませんか?
台所・洗面・洗濯・浴室・トイレと、いったいどこの水回りの詰まりが多いのでしょうか??
また、なぜそんなに詰まりが発生するのでしょうか??
今回はブログが排水詰まりランキングについてお話させて頂きます。
排水詰まりランキング第1位は「台所」
我々の業界では「台所」の詰まりが、言わずと知れる断トツの1位です。
排水管清掃で現場では、毎度のように居住者様からこのような相談を受けます。
Q:「やっぱり洗濯が一番汚れますよね」
Q:「浴槽の排水が心配なんです。お風呂はよく詰るでしょう」
Q:「トイレはいつだって詰まるから・・・」
いえいえ、お客様そうではありません。
台所の排水詰まりが年間を通して発生率は高いのです。
それでは、なぜ台所の排水詰まりがそんなに発生するか、
その理由を説明したいと思います。
台所排水不良が多発する理由
台所が排水不良を起こす理由とは、それは「調理油」を使用するからです。
まずはこちらの台所排水詰まりの写真を見てください。
ねぇ?すごいでしょ??
これら全て「調理油」の固まりによる排水不良の状態です。
我々の業界ではこの油の事を「グリス」と呼びます。グリスは固まると白い固形物となり、
状況が悪い場合は配管を閉塞する程の塊になり排水不良を発生させます。
そんな理由がありまして、ぜひ皆さまに覚えて頂きたい事があるのです。
台所にカップラーメンの残り汁や鍋の残り物を遠慮なく流し続ける事で、
詰まりの原因を自ら作っているとも言えるのです。
台所排水詰まりを未然に防ぐ為の、3つのメンテナンス方法
「油を流しては駄目」と言ってもそれは100%出来ないですよね。
ですが、その油を90%・80%・70%と軽減する努力は出来るはずなんです。
●メンテナンスその1:フライパン使用後は油を拭き取る
「そんなのやっているよ」とおっしゃる方も多いと思いますが、非常に大切な心がけです。
1つ、油を使用した際には油を拭き取ること。
2つ、水と洗剤で中和させて3分ほど付け置きにしておくこと。
3つ、油を流した後に洗面器1杯のほどの水量を流すこと。
これだけでも十分なメンテナンスの効果はあります。
●メンテナンスその2:食器洗い後に熱湯を流す
特に冬場は油の固まりも早くなり、詰まりの発生も多発するシーズンです。
食器洗い後はお鍋いっぱいに水を溜め沸騰させて、その熱湯を一気に流してください。
排水管に残った油も熱で溶かしながら流しきる効果があります。
●メンテナンスその3:年に一度は排水管清掃を受ける
最も重要なメンテナンスです。マンションにお住まいの方は、
必ず年に1度は排水管清掃を受けてください。
もし台所の排水管の素材が「鉄」ならなお更です。
鉄素材=鉄管が原因で発生する詰まりの発生率は塩ビ配管(プラ素材)に比べて遥かに高いです。
居住者様からも「排水管の手入れはどのくらいしたらいいの?」と、質問も受けますが、
この3つのメンテナンスを心がけてくださいましたら大丈夫です。
細かな気遣いは忘れがちになりますし、手間に思っちゃいますよね。
しかしです、その少し気遣いが排水詰まりの予防になるのです。
安心・安全の暮らしを続ける為にも、ぜひ参考に試してください。