大阪府枚方市の排水詰まり・排水トラブル対応なら株式会社ワイエスのブログ【現場奮闘記】

2017.08.29
オフィスビルでも定期的な排水管の高圧洗浄が必要です。

先日、大阪市内のあるオフィスビルへ排水管の高圧洗浄に伺いました。建物は8階建てで、1フロアに1社が入っているオフィスビルです。

 

そんなビルでも排水管の高圧洗浄は必要??

 

いっけん生活雑排水が頻繁でないオフィスビルは「排水管清掃をしなくてもよい」と、軽視されがちですが、2017年の今現在となれば、たとえ生活雑排水が頻繁ではないと言っても放置していると“ヤバイ”ことになります。

と言いますのも、建物事態は20年30年と経年が進んでいますよね。その間、ビルのオーナー様は1度でも排水の検査をしていたかと言うことです。給水や電気やガスは当然あるでしょうが、

排水はどうでしょうか?定期的な検査はしていないと思います。むしろ「する必要がないだろう」と、考えている方が多いのではないでしょうか。

今回のブログでは、生活雑排水が頻繁でないオフィスビルでも、長年、排水のメンテナンスを放置していると、今後起こりうる排水問題についてお伝えします。

 

配管が経年劣化している洗面台

 

オフィスビルなどの洗面台では、シンクに水を溜める際に「ホップアップ」と言う器具を使用されています。ホップアップの仕組みは、キックレバーのハンドルを上下にすることで排水栓を開閉します。そのキックレバーは、洗面台の裏で取り付けられ固定されており、外す際にはある程度の専門的な知識が求められます。なので、一般の方が簡単に取り外して、定期的にお掃除するようなことは出来ません。

 

TOTOウェブサイトhttp://qa.toto.jp/faq_detail.htm?id=11182

 

私たちは洗面台を高圧洗浄する前に、固定されているホップアップを取り外します。まずここが一つ目のポイントです。ホップアップを取り外す時が、非常に危険なのです。

 

説明しましょう。

 

長年、取り外されていないホップアップは強い力で固着しています。酷い場合だと人間の力では開けることができません。もちろん、私たちのように慣れている作業員でも簡単に開けることはできません。なので、そのような場合には専用の工具を使って慎重に作業を進めます。

 

力任せで開けてはいけないホップアップ

 

まずは写真をみてください。

 

 

ところどころ変色して配管が腐食しています。これは経年による劣化です。劣化により配管の腐食が進んでいるのです。

このような状態の時は力任せにホップアップを取り外すと、配管が「バリッ」と、割れてしまうので注意が必要です。ゆっくりゆっくりホップアップを外しながら、回りの部品も悪くなっていないかを同時に調べます。

ホップアップを取り外すと、シンク満タンに水を溜めて、その水を流して水漏れの確認を行います。ここでは必ず溜め流しで確認することが重要です。劣化している配管はいつどのような状態で、水漏れするかわかりません。

 

次に高圧洗浄を実施します。

 

高圧洗浄の際も圧力全開で洗浄すると、配管に穴を開けてしまう危険性もあるので、ここでも慎重に圧力を調整しながら洗浄を行います。特にスチーム金属の配管だと、もし劣化が進んでいればすぐにピンホールほどの穴が開いてしまいます。

 

 

復旧は最善注意を持って、隈なく漏れなく

 

腐食している配管を取り外した後の復旧には、特に気をつける必要があります。それは、今まで何も問題がなかったのに、強引に取り外したことで、水漏れを起こす場合があるからです。

 

 

 

劣化している配管や長い間手をつけていない配管は、触るだけでリスクがあります。なので、ホップアップを復旧した後は、何度も何度も水漏れ確認をしたり、場合によっては人を変えて2重検査を行う場合もあります。

 

配管が腐食する原因は何ですか??

 

よくお客様から受ける質問があります。「なぜ配管は腐食するのですか?」と。色々と原因は重なって腐食は進みますが、一言で言えば配管の寿命です。

夏は暑くて、冬は寒くて、結露もおびる。配管は意外と過酷な環境の中にあるのです。なので、月日が経てばどうしても劣化し、やがて腐食に至るのです。

そのような場合、当社では配管の取り替えをお勧めしております。「水漏れするかも」と、いつまでもストレスを抱えながら生活するよりかは、綺麗な配管に取り替えて、悩みのない快適な生活を送る方が幸せです。

次回のブログでは、オフィスビルでよく排水詰まりが発生する「洗面台の髪の毛」についてご紹介致します。

お楽しみに~

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