ただの作業員でなく、常に謙虚でいるサービスマンとして
私たちの仕事は排水管内を高圧で洗浄する清掃仕事です。なので、仕事だけを見ると「清掃員」や「作業員」と思われがちですが…(いや、間違いはないですが)私たちワイエスのスタッフは、もう少し意識と志を高く持つように教育をしております。
お客様が私たちに求めているもの
作業服を着て仕事をする人はどうしても「作業員」とか「業者の人」みたいな位置づけで、そういった目で見られますが、実際に仕事をしている私たちからすると、ただただ「お客様に清掃作業を提供している」つもりはありません。
詳しく説明しましょう。
私たちの仕事、排水管清掃は特殊な高圧洗浄ホースを持って、個人様宅におじゃまし、雑排水が流れる排水管を高圧で洗浄します。目的は排水管内を綺麗にすること。1年間、排水の不安を抱えることなく、安心安全な暮らしをお客様に提供します。
なので、高圧洗浄をする技術力を高め、いかに排水管内を綺麗にすることを意識しなければいけない…ってことを言っている訳ではありません(笑)
排水管清掃で配管内を綺麗に掃除するなんて当たり前なのです。だから、「私たちの仕事は排水管を綺麗にすること」なんて割り切ってしまうと、その段階でサービスの質は落ちてしまいます。
恐らく排水管清掃を受けるお客様も当然、「綺麗にしてくれて当然」だと思い込んでるに間違いありません。当たり前ですよね、排水管の清掃をしに来ているのですから。
「当たり前」 この言葉に対する態度は危険です。私たちの当たり前と、お客様の当たり前にはギャップがあり、お互いの当たり前が衝突する時は、必ずクレームが発生します。私たちは、この「当たり前」に対しては、謙虚な姿勢を持たなければなりません。
謙虚な姿勢を持つ為に、日ごろから気をつけること
謙虚な姿勢を持つことは才能や、持って生まれた人間の資質などではありません。育ちが悪い、勉強してこなかった、昔は悪かった、そんなのはぜんぜん問題ではありません。はっきり言って言い訳です。
謙虚な姿勢を持つことは、訓練次第でなんとでもなります。でも「謙虚」のような、形がなく原則的な言葉の理解を、どのように訓練していいかわからない、そうおっしゃる方も多いかと思います。
人は謙虚になろうとしても、そんな簡単に謙虚になるものでもありません。また、意識を変えようとしても、今ままでの自分をそう簡単に変えれるものでもありません。では、どすれば「謙虚」さを身につけることができるか。
それは、日頃から行動するしかないと思います。日々の小さな行動の積み重ねが、人の心や考え方を変えてくれます。私はその行動の一つに「挨拶」があると、自分なりの考えを持っています。
挨拶で人は謙虚になれる。
私は排水管清掃にお伺いする際に、お客様宅のインターフォンを押す前は、必ず姿勢をピンと伸ばしお客様を待つようにします。お客様が扉を開けられたら、お客様の目を見て「排水管の清掃に伺いました、よろしくお願い致します。」と、申して頭を下げるようにしています。
私はこの当たり前の行動を徹底しております。毎日と言うレベルではありません。何十年と続けております。いっけん当たり前の挨拶に見えますが、これが出来ていない作業員が多いのです。
これは昔に、ある作業員の姿を見て「これではいけない」と思った、私の体験です。
その作業員の態度は、軽い挨拶と言うか雑な挨拶だったのです…その態度で挨拶を受けた時のお客様の立場になって考えると、気持ちよく迎えようという気にはなりません。むしろ、自宅に招きたくない気になるかも知れません。
それで私は改めて思いました。礼に始まる挨拶「よろしくお願いします」から礼に終わる「ありがとうございました」の挨拶までが、「サービスの提供である」と、はっきり理解したのです。
それ以来です。私はお客様宅に訪問する際は、必ず姿勢を正しお客様の目を見て挨拶するようにしております。その挨拶を受けたお客様は自然に、笑顔で迎え入れてくれるようになりました。その瞬間に私は本気で感じたことがあります。挨拶には魔法の力があると。
当たり前の行動を続けることは意外に辛いものです。たかが挨拶ですが、されど挨拶です。でも、この挨拶を続けることで私なりに心が洗われました。優しい気持ちになれると言うか、相手の気持ちを考えるようになりました。
そんな時に「これを謙虚って言うのかな」って、謙虚の言葉の意味を理解できた気がしたのですね。
謙虚なんて答えのない言葉です。だから「謙虚とは○○です」とは言い切れません。ですが、自分なり謙虚さは理解しているつもりです。それは、挨拶をやり続けたことで理解ができたと、今は前向きに受け入れるようになりました。
ワイエスがお客様に提供しているもの
綺麗事かも知れませんが、「排水管清掃」を提供する為に、私たちがいる訳ではありません。
「安心・安全な暮らしを提供する為に、私たちが必要なのです」
カッコイイこと言ったー!!
「安心・安全な暮らしを提供する」 これは清掃作業そのものを意味するのではなく「清掃してくれたのが、あなたで良かった」 そう思われることこそ、究極のサービスであります。
その究極のサービスの一つに「謙虚」さがある。
私はそのように考えるのです。