大阪府枚方市の排水詰まり・排水トラブル対応なら株式会社ワイエスのブログ【現場奮闘記】

2018.02.21
【管割れ調査】逆流事故は発生する前に未然に防ぐことが大切です。

先日、京都伏見区あるマンションに外部共用部の管割れ調査に伺いました。

 

こちらのマンションですが、2月初旬に逆流が発生し、当社で対処したばかりの状況でした。その時の通管作業で、外部共用部に不具合を発見し、排水詰まりの原因は「管割れ土砂流出による閉塞」と、突き止めたのでした。その時の写真がこちらです。

 

 

写真を見ると、重度な管割れ状態であるとご理解いただけますよね。

 

こちらのマンションはかなりの築古マンションで、過去に一度も排水管清掃を実施したこともなく、長年、溜り続けた土砂が配管に詰まったと推測できます。しかし、この時の作業の手応では「土砂はこれだけはない、外部共用部全域に流れ込んでいる」と、感覚的に掴んだのでした。

 

床下マンホールを内視鏡調査

 

狭い入り口でしたが、高圧洗浄ホースと内視鏡カメラを持って、床下に進入しました。人がギリギリ座れるかくらいのスペースです。大人2人が作業するにはちょっと困難かも…

 

 
※内視鏡カメラで会所の配管内を調査
高圧洗浄をした後、内視鏡カメラで会所枡本管の上手を調査しました。すると、管口から1.7m付近で管割れが見つかったのです。管割れしている隙間からは、土砂の流出が確認できました。

 

管割れの原因は様々です。

 

経年・地震・地盤変化などが考えられますが、経年と共に配管も痛んでいるのは間違いございません。なので、築年数が経つマンションは「悪くなったらすぐに改修工事をしないといけない」とは、言いませんが、事故を未然に防ぐためにも、定期的な検査をする意識は大切かと思います。

 

外部共用部本管が全域に溜水している

 

管割れを起こしている本管の会所枡から、下手の本管も、調査と高圧洗浄をすることにしました。なぜかと言いますと、本管全域に溜水していたのです。この場合、2つの不具合の原因が想定できます。

 

1つ、別の箇所でも管割れを起こしている

 

一番シンプルな原因の特定は「他の配管も管割れを引き起こしている」と考えられます。建物が古くなると、至る箇所で配管は不具合を起こします。なので、疑わしい配管は高圧洗浄をしながら、管割れの場所を特定するのです。

 

2つ、管割れした箇所から土砂が流れ込んでいる

 

もう一つの原因が、管割れから流出した土砂が下手まで流れ込み、勾配不良を起こしてる状態です。冒頭でもお伝えした通り、こちらのマンションは過去に一度も、排水管清掃を実施したことがありません。つまり、長年に渡り、土砂が下へ下へと流れ続けている状態です。

 

早速、私たちは高圧洗浄と内視鏡調査を実施しました。

 

 

 

 

 

 

 

土砂は大量に出てきましたが、こちらの配管に管割れ等の不具合は見られませんでした。続いて更に下手の箇所に移動し高圧洗浄です。

 

こちらは会所枡が溜水していました。上手から土砂も大量に流れ込んでいました。そして、高圧洗浄で土砂を引き上げたのです。それがこちら、

 

 

写真を見ておわかりいただけるように大量の土砂を摘出しました。この写真はごく一部です。恐らく、土砂を引き続けたら、永遠と出てくる感じはありましたね。

 

外部共用部本管全域に土砂が流れ込んでいると特定

 

私たちが出した答えは「管割れより下手の配管まで土砂が流れ込み、溜水状態になっている」でした。正直に言うと、ここまでの会所枡になると「配管全てが悪い」と、思わず言ってしまう程、重度な状態でした。しかし、原因を特定できず「全てが悪い」と断定するほど、いい加減なものはありません。

 

確かに外部共用部は酷い状態ではありましたが、高圧洗浄をする限り、管割れを起こしている感覚はありません。感覚の話になりますが…土砂が出てくる量や溜水が引いてくる感じを見ていると、土砂の流出が溜水を起こして言えると考えられます。

 

全体的な勾配不良は否めませんが、本管の土砂を綺麗に引き上げると、今の状態よりかはかなり改善されます。ですが、完治は・・・まず無理でしょう。

 

内視鏡カメラ調査依頼も引き受けます。

 

排水詰まりや逆流事故には必ず原因があります。原因を特定せずに改善を進めることは応急処置にしかなりません。最悪の場合、再発する恐れがあります。

 

不具合箇所すべてにカメラ調査が必要ではありません。赤に限りなく近い黄色信号の排水の状態や、かなりの確立で再発が想定される場合、一向に改善されない排水問題は、カメラで調査するのが最も早い解決策です。

 

ワイエスでは、内視鏡カメラ調査だけでもご依頼を承ります。

 

改善されない排水の門題でお困りがありましたら、ご遠慮なく問い合わせください。

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