【第3回】台所専用管 「詰まり」だけでは済まされない問題
5月も第3週目になりました。今の部屋の気温は25℃を超え…これはもう夏です。
寒くなったり熱くなったり体調の管理には注意が必要ですが、
当社のスタッフは身体一つ壊さず今日も元気に現場へ向かいました。
台所専用管のシリーズも今回で第3回目。
色々とブログを書いている内に話が2転3転して、、
台所専用管のトラブルはほんとに知っておいた方が良いので、
ならば、シリーズ化して細かく情報を伝えていこうと、
今回で3回目になるブログをご紹介させていただきます。
台所専用管「詰まり」だけでは済まされない問題
前回のブログでは、台所専用管が引き起こす特徴的な排水問題について、
ご紹介させて頂きました。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://kk-ys.jp/blog/546/
第1回目のブログから台所専用管の「異音」について解説しております。
排水後、すぐに異音が発生したり、ちょっとしてから異音が発生したり、
異音が発生するタイミングによって不具合の箇所も変わってくるとお話しました。
この異音の原因が油脂分の蓄積による配管の閉塞や、
異物混入などの詰まりにより発生している問題であれば解決も早いのですが、
詰まりを通管させたとしても、時間差でボコボコボコと異音が鳴ると問題は複雑です。
その原因は配管の勾配不良にあります。
元々、勾配不良の配管はいくら高圧洗浄をしても、異音が完治することはありません。
配管内の汚れは除去できますが溜水している水は残っている状態です。つまり、配管そのものの不具合は配管を取り替えないと完治できないのです。
勾配不良の配管はこのように汚れと水が溜水しております。
ちょっと見づらいですかね。
これはとあるお部屋で、頻繁にボコボコボコと異音が発生する問題を抱えている、専有部配管を内視鏡で調査した時の写真です。
この写真は洗浄前で、この先辺りで勾配不良を起こしており、配管全体に汚れが酷く付着しておりました。高圧洗浄を行うと回りの汚れは除去できるのですが、配管内には水が溜まったままの状態です。つまり、高圧洗浄の効果は一時的な応急処置にしかならず、日にちが経つとまた汚れが蓄積され、いずれ異音の原因を作ってしまうのです。
これが「詰まりだけでは済まされない問題」です。
どうにかしてメンテナンスする手段はないのか?
勾配不良を起こしていると恒久的な改善は見込めません。なので、私たちワイエスなら配管の取替え工事を提案します。
理由は「恒久的な改善が見込めない」からではありません。
長期的に見ると逆流する恐れがあるからです。私たちは逆流リスクがあると判断すると、応急処置ではなく「ただちに根治しましょう」と、その施策に切り替えるようにしています。
なぜなら…私たちは数百軒を超える逆流事故をみてきているからです。マンションに住んでいて逆流ほど不幸はありません。なんならどん底に落とされます。
その事例を1つ紹介します。その話とは…
あっ今回も話が長くなりそうなので、この続きは次回に持ち越したいと思います。
次回は、実際に逆流にあった事例を紹介します。